ゼロがマルになる

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幕が上がるは大人のための青春映画。誰だって自分のために生きていいんだ!

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同じ映画を10回以上観たことがありますか?

 

ゼロガ丸です。

 

僕にはあります。

 

映画「幕が上がる」

 

幕が上がる 百田夏菜子

 

僕はこの映画を繰り返し観ています。

 

2015年2月28日に公開されてから3年ほどしか経っていませんが、もう10回は観ています。

 

もともと映画は好きな方ですが、2回以上同じ映画を観ることはほとんどありません。

 

そんな僕が幕が上がるは何回も観ています。

 

定期的に観たくなるんです。

 

なぜ僕はこんなに何回もこの映画を観たくなるのか?

 

その理由を考えてみました。

 

僕なりに幕が上がるを考察してみた結果、この映画には三つの軸があると気づきました。

 

この三つの軸が互いに影響し合い、絶妙に絡み合っているため、

観る時の状況や心境によって見え方が全く異なってくるのです。

 

また、この映画は高校演劇を舞台とした青春映画ですが、

「努力」「友情」「恋愛」といった青春映画の3大要素はあまり色濃くありません。

 

主人公の演技や自分の役割に対する不安や葛藤が描かれた映画なので、

28歳の僕が観ても共感できるのです。

 

むしろ、今後の生き方や働き方を真剣に考えだす20代30代が一番刺さる世代だと思います。

 

まだ幕が上がるを観てない方はぜひ一度はご覧ください。

 

この記事はネタバレも含みますので、まっさらな状態で映画を観たい方は先に映画を観てください。

 

ですが内容を知っていても十分に楽しめる映画です。

だって僕は10回も観てるんですから!

 

www.youtube.com

 

ファン視点?

先に言っておくと、僕はモノノフ(ももクロのファン)です。

 

この映画はももいろクローバーZの主演映画なので、ファンである僕の評価が高いのは当たり前と思うかもしれません。

 

まあ、そうですね。

それば否定しません。

 

けど、それだけの理由で何度も同じ映画を観たりしません。

 

現にこれまでももクロ主演のドラマなどがありましたが、どれも一度しか観ていません。

 

もちろん他の作品も素晴らしかったですが、何度も繰り返し観ているのは幕が上がるだけです。

 

というわけで、幕が上がるは純粋に素晴らしい映画です。

 

あらすじ

 

弱小演劇部の部長である高橋さおり(百田夏菜子)が主人公。周りに押し付けられる形で部長になるも、顧問の溝口先生(ムロツヨシ)は基本的に部員に丸投げ。自分の演技に自信があるわけでもないさおりは、そんな現状に悩みイラついていた。

 

そんな中、新任の美術教師、吉岡先生(黒木華)がかつて学生演劇の女王と呼ばれていたことを知る。始めは断られるも、さおりは必死の説得で吉岡先生を演劇部に迎え入れることに成功する。頼れる指導者が加わり、本気で全国を目指し始めたさおりであったが、、、

 

 

普通の青春映画とはだいぶ違う

 

あらすじだけ読むとありがちな青春映画だと思うかもしれません。

 

ですが、幕が上がるは普通の青春映画ちちょっと、いやかなり違います。

 

ここからはネタバレになりますが、吉岡先生、教師を辞めるんです。

部員たちを残して役者になっちゃいます。

 

普通の青春映画だったら、

 

①先生の熱血指導でダメダメな生徒たちが本気になる

②力を合わせて予選を突破

③お前ら最高だ!これからも一致団結して全国目指すぞ!!

④エンドロール

 

じゃないですか?

 

けどこれって現実的ではないですよね。

まあ青春映画にリアリティを求めるのが間違ってるのかもしれませんが、、、

 

幕が上がるは現実的です。

 

吉岡先生は理想の教師でもなんでもなく、一人の人間なんです。

だから、生徒のために自分を殺すことをせずに、役者になることを選んだ。

 

しかも、吉岡先生に演技の豊かさ、演技への情熱を思い出させたのは部員たち。

 

さおり達の輝きが吉岡先生を役者にしてしまった。

 

誰も悪くない。

 

だからこそ残酷。

 

さおりは自分たちを残して役者になった吉岡先生を「本当に酷い」と言った。

けれども、そのあとに「先生は間違ってない。先生は正しい。」と言った。

 

その言葉に僕は胸が熱くなった。

 

三つの軸

冒頭で書いた映画の三つの軸。

 

①演劇部部長のさおり

②元学生演劇の女王であり新任教師の吉岡先生

③作品全体のテーマ「孤独」

 

演劇部部長のさおり

 

元々親友のゆっこ(玉井詩織)の付き添いで見学に来て、その流れで演劇部へ入部。

なんとなく楽しいから続けていたが、またまた流れでふわっと部長になってしまう。

 

尊敬する先輩の卒業、演技への自信もなければ、やりたいことがあるわけでもない。

どうすればいいのか全く分からない。そんな自分にイラ立つ。

 

そこへ吉岡先生が現れ、的確な助言をしてくれる。

演劇が一気に楽しくなります。

 

演出家としての才能を吉岡先生に見出される。

そして、全国という目標もできます。

 

しかし、新任研修で忙しい吉岡先生は演劇部に顔を出す回数が減ってくる。

 

吉岡先生がいない中でも、部員たちに支えられ、なんとか部長としての役割を果たしていく。

 

みんなと力を合わせ地区予選を突破し、これからだという時に突然告げられた吉岡先生の退職。

 

吉岡先生の突然の裏切りにさおりはひどく落ち込み、大きな不安に襲われます。

 

しかし、演劇の楽しさを教えてくれたのは吉岡先生。

演出家としての才能を見出し、地区大会突破へと導いてくれたのも吉岡先生。

 

そして、なにより舞台が好き。

 

部員のみんなと一緒に演劇を続けたい。

一緒に全国に行きたい。

 

さおりは現実を受入れ、先生を許し、再び前に進みます。

 

大好きな仲間たちと。

 

吉岡先生

 

 

母は国語教師で、母の絵本の読み聞かせが非常に上手だった。

その影響からか演劇を始める。

 

一度は演劇の道を諦め美術教師となります。

一度は諦めた道なので、はじめは演劇部と距離を置きますが、さおりが必死に食い下がり演劇部の指導をすることに。

 

さおり達演劇部員と係るうちに感化されて積極的に指導、提案をするようになります。

 

さおり達に全国を目指そうと鼓舞したのも吉岡先生。

しかし受験と折り合いをつけるのは難しいですし、今後の人生を狂わせるかもしれません。

 

「正直そこまでは責任を負えない。」

そう前振りをして、さらに続けます。

 

「正直言うね。私は行きたいです。君たちと全国に。行こうよ全国。」

 

この時はまだ、教師としてさおりたちと全国に行きたいと思っていたはずです。

本気で。

 

しかし、さおりたち演劇部員が本気で正面から演劇と向き合っている姿を近くで見ているうちに、抑えていた感情が次第に呼び起こされます。

 

一度は諦めた演劇への道。

役者としての自分が。

 

そして彼女は選んだ。

役者になることを。

教師を辞めることを。

 

吉岡先生の存在感は絶大で、彼女の登場で作品の空気感が一変しますが、実は吉岡先生の出番は決して多くありません。

 

吉岡先生の葛藤などはあまり(というかほとんど)描かれていません。

さおり達が葛藤しながらも成長している裏で、先生も悩み、決断し、自分の道を進んでいたわけです。

 

そういった描かれていない余白の部分もこの作品の魅力です。

 

夢を追うも挫折し、一度は夢を諦めた。

忘れていた演劇への情熱を思い出し、再び夢に挑戦する。

 

思い出させたのは、自らの教え子。

 

自分の夢と生徒たちの夢。

現実が両立を許さなかった。

 

彼女が選んだのは自分の夢だった。

 

彼女は無責任だろうか?

僕は決してそう思わない。

 

自分を貫くには痛みが伴う。

時には大事なものを捨てることや、大事な人に恨まれることだってある。

 

それでも進みたければ進めよ。

自分が選んだ道だろ。

 

吉岡先生にそう言われている気がする。

 

作品のテーマ「孤独」

 

作品全体のテーマは孤独だと解釈しています。

 

さおりは残された側、吉岡先生は残した側です。

 

ですが、孤独という意味ではどちらも共通しています。

 

劇中劇の「銀河鉄道の夜」を通しても「孤独」について描かれています。

 

 

銀河鉄道の夜ではジョバンニとカンパネルラが銀河鉄道に乗って星々を旅しますが、現実ではカンパネルラはザネリを助けるために川に飛び込み、命を落としています。

 

カンパネルラが残す側で、ジョバンニが残される側です。

 

ですが、吉岡先生が「自分のために生きた」のに対しカンパネルラは「他人のために命を落とし」ます。

 

ここは対比になっています。

 

重なりつつ、対になっています。

よくできています。

 

この映画は主演にももいろクローバーZを起用し、主題歌も挿入歌もももクロの楽曲を使用しています。

いわゆる王道のアイドル映画です。

 

www.ustream.tv

 

また、設定も高校の部活動という王道中の王道の青春映画。

 

アイドル映画と青春映画のど真ん中を歩みつつ、テーマは「孤独」。

 

このミスマッチがとってもクセになります。

 

吉岡先生あての手紙をさおりが朗読する形で作品は終わります。

 

今目の前にあるこの舞台こそが何よりも現実で、何よりも今で何よりも私自身なんです。

 

先生。私をここまで連れてきてくれて本当にありがとうございました。

私はここから宇宙の果てを目指します。

 

 

幕が上がるエッセンス

 

僕が何度も何度も幕が上がるを繰り返し観て、毎回新鮮な気持ちになる一番の理由は、

さおり、吉岡先生、作品全体の3つの軸がうまく融合しているからだと思います。

 

ですが、幕が上がるの魅力はそれだけではありません。

 

それの魅力を幕が上がるのエッセンス(要素)としてご紹介します!

 

エンドロール

 

映画にはエンドロールがつきものですが、幕が上がるのエンドロールの破壊力は尋常じゃないです。

 

本編の内容にどっぷり浸かっていると、最後のエンドロールでブチかまされます。

 

僕はこのエンドロールが大好きなんです。

正確には幕が上がるの本編を観終わった後に観るエンドロールが。

 

つまりエンドロール込みで幕が上がるが大好きなんです!

 

脇を固める名優の方々

 

ムロツヨシ(演劇部顧問の溝口先生)

演劇に詳しくなく、お調子者のため、部員からなめられてます。

基本お笑い担当ですが、重要な役目もあったりなかったり。

 

清水ミチコ(さおりの母)

僕はさおりとお母さんのシーンが大好きなんです。

本当の家族にしか見えません。

 

笑えるし、観ていてあたたかい気持ちになります。

 

志賀廣太郎(国語教師)

何度かある授業のシーンで登場します。

渋く心に響く声で、宮沢賢治の詩を朗読します。

 

さおりにヒントを与える重要な人物です。

 

劇中劇「銀河鉄道の夜

劇中劇「銀河鉄道の夜」は本編ではフル尺で観ることはできません。

ですが、DVD・BRの特典でフルで観ることができます。

 

この銀河鉄道の夜は本当に素晴らしい!

これだけで十分お金がとれます!

 

本編と同じくらいこの特典も観てほしいです。

生きるということについて深く考えさせられます。

 

 

ファン以外からも高評価 

 

始めに書いたように、僕はももクロのファンです。

なので、自覚がなくても、やはり多少はひいき目に観てしまう部分もあるかと思います。

 

ですが、「幕が上がる 感想」で検索して出てくるのはファン以外からの意見ばかり。

 

しかも高評価!

 

始めはあまり期待してなかったけど、めちゃくちゃよかった!

 

かいつまんで言うとそんな感想が多い印象です。

 

 

news.aol.jp

 

ch.nicovideo.jp

 

trend-choice.com

 

cinemaisland.blog77.fc2.com

 

 

まとめ

 

僕なりに一生懸命に書きましたが、それでもまだまだ作品の魅力は伝えきれません。

 

ぜひ一度ご覧になってください!

 

百聞は一見に如かずです!

 

そして、アイドル活動が忙しい中、これだけ素晴らしい映画にしたももいろクローバーZ本広克行監督、原作者の平田オリザ氏、キャスト、スタッフのみなさんに拍手!!

 

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